【#REAL】 郡和子仙台市長スペシャルインタビュー

今回は、仙台市長である郡和子さんへ私達、宮城県学生団体#REALがこれからの仙台市の取り組みや、市長としての想い、私達学生への支援など様々なお話を伺って来ましたので、お伝えしたいと思います!

優しく、学生にも分かりやすく仙台市の取り組みをお話頂きました♪

郡和子仙台市長のプロフィールについて教えてください。

(郡市長)はい、簡単に言うと、 仙台生まれ、仙台育ち。東北放送に務めた後、平成17年(2005年)に衆議院議員選挙へ出馬。衆議院議員を務め、平成29年(2017年)8月に仙台市長に就任しました。

(#REAL)すごい色々なご経験をなさってますね。

(郡市長)そうですね。東北放送にいた時代に色々な方にお会いして、取材をさせていただき、様々な声を番組にしていったという経験が、後に「政治」という道に繋がっていったと思います。衆議院議員を4期務めた中で、やっぱり一番しんどかったのはあの「東日本大震災」。私自身は当時、復興大臣政務官という立場で、あらゆる被災現場を歩き回りました。「法」を乗り越えなければ被災地の復興は成り立たない状況を目の当たりにして、色々な事を目の当たりにして、「立法」の持つ意味というようなものも感じましたし、基礎自治体の職員の皆さんが苦労なさっている姿も見てきました。そうした経験があって、2年半前の仙台市長選のタイミングで、奥山前市長が出馬されないとお聞きし、色々と考えた末に、「仙台のために頑張りたい」という思いで手を上げることになりました。

普段のお仕事、活動は?

(郡市長)市役所の仕事っていうのは、皆さんが生まれた時から亡くなるまでものすごく密接に繋がりがあるんですよね。赤ちゃんがオギャーと生まれたら「出生届」を出さなくちゃならないし、亡くなった時も届が必要です。道路、上下水道の維持管理もそうですし、地下鉄やバスがちゃんと運行しているか、あるいは子育て支援や教育、公園の整備、ゴミの収集等々、挙げていったらきりがないほどたくさんの仕事があって、そうやって市民の皆さんの当たり前の日常生活を陰で支えるのが、市役所の基本的な仕事であり、とても重要な仕事だと思っています。そして市長は、それら市役所の仕事の全体を見渡してバランスを考えたり、中長期的視点に立って様々な政策判断をします。具体的には、職員に色々と話を聞いたり、自分で出向いて様々な現場を見て回って、現状や課題を把握した上で、どういう政策に結びつけるのかというような判断をしていますね。

 それから、例えば、町内会長さん達の会合から国際会議まで、多くの方が集まる場に出席する機会も多くあります。そういうところでスピーチをするのも仙台市の取り組みを知っていただくための重要な仕事です。また、様々な政策を進めていくための予算や条例の案は、市民の代表である市議員議員の皆さんに承認をしていただかないと前に進めていけませんので、皆さんにご理解いただけるよう、丁寧に説明をしていくという役割もあります。いろいろな仕事がありますが、私自身が生まれ育った仙台が、誰もが生き生きと輝いて活躍できる、そして幸せを感じてもらえる場所になるように頑張って行くということだと思っています。いろんなところで市民の皆さんから声を掛けていただけるんですけど、これがすごく原動力に繋がっていて、有難く思っています。ですから、こんな風に仙台市の市長として仕事ができることに感謝しながら取り組んでいるところです。

(REAL)原動力が「(市民の)声」って凄いですね。

(郡市長)も、皆さんもそうじゃないですか。まあ、時にはお叱りを受けることもありますけど、叱られることは真摯に受け止めつつ、「頑張ってくださいね」とか「こうやっていただいて嬉しかったです」「有り難いです」って言われるとやっぱり嬉しいから、頑張らなきゃ!って思いますね。

若者にとって有益な制度、政策などご紹介ください

 仙台の街には高等教育機関が沢山あります。学生さんの多い街ですが、残念ながら卒業を機に仙台を離れる、東京に出て行かれる方がとても多いという課題もあります。その一方で、地元企業は人材不足で困っていて、このマッチングをうまくできるといいなと常々思っていました。

 今、学生の半分ぐらいは奨学金を借りて大学に通っていると承知していますが、その方々の奨学金の返済の支援をすることで、地元の企業に就職をしていただければということで、今年度から新たに、仙台版の「奨学金返還支援制度」をスタートしました。これは、仙台市と、この制度の趣旨に賛同いただいた市内中小企業がお互いにお金を出し合って、その企業に就職した若者に対し、入社1年経過後から3年間、奨学金の返還支援を行う制度です。支援額は年間で18万円、3年間で54万円。今のところは、2020~2022年度の3年間に新卒者として正規雇用される方々を対象としているので、まさに#REALをご覧になっている皆さんにドンピシャだと思います。

 2020年度就職予定の方々の受付は10月1日から始まっています。仙台市が運営している就職お役立ちポータルサイト「仙台で働きたい!」に、この制度の特設ページを設けていて、制度の細かいところや参加企業に関する情報を載せていますので、是非そちらをチェックしてもらえると嬉しいですね。

(特設ページURL ⇒ https://sendaidehatarakitai.jp/scholarship

(REAL)私も奨学金を借りているので、この制度をお聞きした時、非常に興味が湧いて、すごい学生の事を考えていただいているんだなと思いました。


(郡市長)そうですね。多くの企業に参画していただけると、学生さんたちの選択肢も広がります。たくさんの企業のご賛同を得られるように、市としても取り組んでいますので、今後卒業予定の皆さん達にも広く知っていただきたいと思っています。

仙台の未来についてお話しください

(郡市長)市長就任以来ずっと「街の主役は人である」ということを掲げてやってきました。これからも、市政運営の中心にはその考えを掲げていきたいと思っています。街の成り立ちには、ハード面の部分もありますが、それを支えているのはやっぱり「人」。人が自分に誇りを持って、街に誇りを持って、その人が持っている力を発揮すれば、この街の「活力」に繋がりますし、人と人の力が掛け合わされれば、もっともっと大きな力になりますよね。だからこそ、多くの方々に選んでもらえるまちづくりを進めていこうと考えています。

 仙台市では、今年7月に「せんだい都心再構築プロジェクト」という政策を発表しました。これはまさに、皆さんに「仕事をするなら仙台」「暮らすなら仙台」「子育てをするなら仙台」と思ってもらいたい、そういう想いを込めているプロジェクト。都心部の老朽化したビルの建て替えを誘導して高機能なオフィスを整備し、多くの企業に入ってきてもらい、働く場所として選ばれる中心部を育てること、「憩う場」「遊ぶ場」「愉しむ場」を作ることを目指して取り組んでいるところです。

 また、この3月に発表した「仙台経済戦略2023」では、地元中小企業から上場企業を生み出すための徹底支援や、国内外の企業の仙台への誘致にも積極的に取り組んでいます。そうした取り組みによって、多くの優秀な学生さんたちに仙台に残ってもらい、あるいはUIJターンをしてもらい、仙台で頑張ってもらえるようにしたいと思っています。

 それから、豊かな自然というのも、若い世代の皆さんに知ってもらいたい仙台の魅力。青葉山に代表されるような森があり、広瀬川の清流のせせらぎがあり、海があり、スキーも楽しめる山があり…本当に豊かな自然がありながら、都市機能もそれなりにきちんと整っている。これは仙台の強みだと思っています。この強みを活かして、皆さん達に「働くなら仙台」「暮らすなら仙台」「子育てするなら仙台」って思ってもらえる、そんな街を作っていきたいと、そういう風に思って取り組んでいるところです。是非、若い皆さんに知っていただきたいです。

今後、仙台市で開かれるイベント、講演などございましたら教えてください

(郡市長)

「 仙台若者アワード2019 」というイベントを実施しています。若い皆さん、学生さんたちに、交流を深めていただきながら日々の活動の成果を発表していただき、優れた取り組みを表彰するイベントで、昨年度は、東北大学のボランティアサークルの方々や福祉大学の方々が受賞されたんですが、国際交流、環境保全、被災地支援など、様々な活動に取り組んでいる学生さんたちをアワード、表彰しています。

 今年度は14団体の登録があり、そのうち1次審査を通過した10団体が、11月14日に市民活動サポートセンター(サポセン)で最終プレゼンテーションを行い、その中から優秀なチームが選ばれます。最終プレゼンテーションは誰でもご覧いただけますので、興味のある方は是非来場していただければと思います。もしかすると、来年、自分たちの活動のヒントにも繋がってくるかも知れません。

(#REAL)私たちも来年、是非参加したいです!

(郡市長)そうですね!たくさんの方にエントリーしていただけると嬉しいです。

 また、仙台は、ボランティアが盛んで、若い方々にも参加いただける機会が多くあります。例えば、仙台国際ハーフマラソンでは、スポーツボランティアの皆さんに活動していただいていますし、今年の国際音楽コンクールでも、多くのボランティアの方々に、海外からいらした演奏家の皆さんのサポートをしていただきました。子供たちの学習支援をしていただくボランティアもありますし、いろいろな場面でボランティアの募集もしていますので、是非、多くの若い方々に参加いただきたいなと思います。というのも、これからの未来を作るのは、若い皆さんですから、皆さんに仙台のことをよく知っていただいて、「仙台のためにこんなことができるんだ」「こうすると変わってくるんだ」ということや、「誰かと繋がることによって、その後の人生に大きなサポーターがついてくる」ということを実感してほしい。そうやっていろんなところで活動していただくことが、仙台市全体が良くなることに繋がってくると思いますし、皆さんの人生を豊かにすることにも繋がると思うんです。とにかく、若い皆さんの感性に、すごく期待しています。

 昔はそれぞれの家で兄弟も多くて、たくさん子供たちがいて、ご近所さんも含めてワイワイガヤガヤと賑やかな一家のようでしたが、今は家族の形態もずいぶん変わってきて、少子化も進んでいます。ともすれば、孤立した個人ばかりの社会になりかねない、そういった懸念もあります。でも仙台は、「市民協働」と言われるように、市民の皆さんが横に繋がって、いろんな繋がりを大切にしてきて、それが力になって街が発展してきたと私は思っています。その力を若い人たちにもちゃんと受け継いでもらわなきゃいけないし、未来に繋げていかなくちゃいけない。東日本大震災を経験して、あの時の困難をやっぱりみんなが支え合って乗り越えてきたっていうのを、当時子供だった皆さんも実感したと思うんですね。そうした繋がりが、復興を乗り越える大きな力にもなってきて、これからも世の中を動かす大きな力にもなると思うので、是非、若い皆さんにも社会に目を向けて、地域に目を向けていただけると有り難いなと思います。


・・・ 今回、郡仙台市長さんとお話して、とても若者にも分かり易く、丁寧にお話しいただきました。女性らしい細やかな考えや視点と、強い意志、それから私たち若者を含めた仙台の未来を真剣に考えていらっしゃる想いに触れられたとても貴重な時間でした。私たち学生にもできる何かがあると日々考えながら、自分たちの未来を作って行くのも素敵じゃないですか?郡市長、お忙しい中、本当にありがとうございました!

(#REAL取材班)


[ 参考サイトまとめ ]

・仙台で働きたい!

 (URL)https://sendaidehatarakitai.jp/

・仙台都心再構築プロジェクト

 (URL)http://www.city.sendai.jp/machizukuri-kakuka/toshinsaikoutiku/saikoutikupj.html

・仙台経済戦略2023

 (URL) https://www.city.sendai.jp/kezai-chose/kurashi/machi/kezaikoyo/koyo/jore/senryaku2023.html

・仙台若者アワード2019

 (URL)https://sendai-y-award.qloba.com/

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